ギョ


 日本の盛衰を歴史の教科書を読むがごとく感じる今日このごろですが、なんというか、このルサンチマンでもない複雑な感情の答えは、伊藤潤二の『ギョ』に描いてあった。
 複雑に見えるモノの構造は単純なものであると。
 このことは経済にも言えるらしく、結局、みんなが共有して使えるものって、宗教以上に、幼稚で、単純でなければならないのかと、ただ、悲しくなった。